愛読者様からのご質問はCFDの仕組みを理解するのに役にたつから、今回は記事の形式でお答えさせていただきました。以下は本文となります。
質問:原資産市場が閉まっているときに注文し、約定させることは可能なのでしょうか?また可能であるとしたら、業者はどのようにカバーをしているのでしょうか?
答え:原資産市場が閉まっていても、電子取引システムを用いることで時間外取引が可能となっています。実際の商品の取引時間が長くなっている為、不思議に思う方もいるかもしれません。例えば、NYMEXの原油先物取引は9:00AM~2:30PM(NY時間)だけが取引所での取引時間帯となっていますが、残りの取引時間帯はNYMEX ACCESSと呼ばれる電子取引システムによって注文が執行されています。その他の原資産市場も同様に時間外では電子取引システムが活躍しています。業者側はあくまでもブローカーとして値段を参照しているということになります。
質問:逆指値でストップ注文を置いていても、ギャップダウン(ギャップアップ)によって逆指値位置をはるかに飛び越えてストップさせられることが原資産の株式市場では日常的にありますが、CFDも同様と考えるべきでしょうか?
答え:CFD取引においても、例えば月曜日、窓をあけて開始した時や、取引日内の休み時間帯の後に値が飛んでいる場合には、逆指値で入れておいた値から約定値が相当ズレてしまう可能性は十分にあります。その辺は取引をする前にリスクの一つとして十分に認識した上で取り組む必要があるといえそうですね。
質問:各種の先物を原資産とするCFDについては、原資産の限月交代はどのように扱われるのでしょうか?
答え:先物を原資産とするCFDは、原資産の限月ごとに取引終了日が決まっており、各先物市場の規定に準じて公表されています。
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前回では、CFDは金融商品ではなく、取引形態であることを論じたが、今回はその取引方式について考えてみたい。
OTC取引とはOver The Counterの頭文字をとって、取引所を介さず、当事者同士(トレーダーと業者)の相対売買を指している。対照的に、一般の株式取引のように、株式売買注文を証券取引所に集中させ、大量の株式需給を統合させることにより、株価を形成させる取引方式は取引所取引と呼ぶ。
では、くりっく365のようなFX取引は本当に東証の株式取引のような取引所取引となるか。
くりっく365のホームページには、以下のように取引価格の提示を説明している。「複数の金融機関が取引所に提示する売買価格のうち、投資家の皆様に最も有利な売買価格を取引所が合成してくりっく365のマーケットに提示します」
要するに、くりっく365はマーケットメーカーである。マーケットメーカー(Market Maker)とは、個別の金融機関(または複数の金融機関)がAsk(売値)とBid(買値)を提示していつでも取引に応じる者のことを指すから、くりっく365は東証のように投資者同士の売買を直接成立させる、といった方式ではないことは明らかである。
話が長くなったが、要するに、FXを含め、CFD取引は東証のような本当の取引所取引にはなれない。業者にしろ、マーケットメーカーにしろ、トレーダーの注文の相手になるから、広い意味では両方OTC取引の範囲に入る。
となると、FXを含め、CFD取引における価格形成には重要な特徴が浮かび上がる。即ち、トレーダーの売買は直接、価格形成に参加していないことである。これは実に大事なことであり、CFD取引、特に株式CFD取引を誕生させた動機と背景にもなっていた。詳細はまた次回に。
わが猫、エリオット君はただの猫ではない。驚くなかれ、彼は世界スパイキャッツワークを主宰し、あらゆる情報を収集している。強みはもちろん金融系情報、世界各地の銀行の重鎮のところに子分を送り込んでいるらしい。
故に、彼の情報に関しては、質・量ともに申し分ないが、あまりにも多すぎて、読みきれない。また、彼は常に自分の名が出ていないことにだいぶご立腹のようで、遂に堪忍袋の緒が切れたのか、最近アイツは自分のブログを立ち上げ、自ら情報発信しようとしている。
そうなれば、こちらの優位性もずいぶん失われるから、かなりマズい。彼の機嫌を取るべく、今から「モンプチ極上きはだマグロ」を買いにいくが、本日彼から得られた情報の一部(ほんの一部)を公開し、彼の功績を称えることに。これで彼の機嫌が直ればいいのだが・・・・・・
豪Aational Australia銀行 John Kyriakyopoulos氏: 豪ドル/ドル、0.8000近辺に保つには合理性があり、世界景気が回復すれば、パリティーとなろうと予測。AM8:00
スイスUBS 銀行: ドルのショートスタンスに慎重な見方、ユーロ、円対ドルのレートが割高と指摘。 AM8:46
英RBS 銀行 Greg Cibbs 氏:豪ドル/ドルを売り推薦、月曜日の高値(0.7985)はよいエントリーポイントと見る。AM11:22
フランスSociete Generale 銀行: ユーロ/ドルの下落は続く見通し、1.3725を破れば、1.3290や1.2885まで下落の余地。PM2:45
イタリアUniCredit銀行: ドルの反発を疑問視、英ポンド/ドルの1.6000回復は証左、1.6300まで上昇かも。ユーロ/ドル、1.3740を守れば、押し目買いの好機と見る。PM2:48
ドイツCommerzbank銀行 Steven Merrigan氏: ユーロ/ドルは反発しても1.4000を上回れない見通し、1.3780を割り込めば、1.3610、1.3440まで下落と見る。さらに、1.2560までの急落も覚悟という。 PM3:29
南アフリカStandand 銀行:ドルの反発は続かない公算。ユーロ/ドルは1.3000~1.4000、英ポンド/ドルは1.5000~1.6000といったレンジを保てるだろう。PM3:59
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アドライフスタッフよりセミナー情報をお知らせいたします。
ひまわり証券株式会社主催『しっかり儲けるCFDトレード必勝法』
セミナーが開催されます!
陳氏厳選のCFD銘柄についての独自チャート分析(短期)や、
どのようにしてCFD取引で勝ち残っていけるのか、
その理論をたっぷりとお話します。
<セミナー概要><日時>2009年6月27日(土) 開演:9:30 ~11:45
<会場>ホテルサンルートプラザ新宿
<講師>
第1部:弊社 黒田真人
第2部:陳満咲杜 氏
<受講料>無料
<定員>200名様
<締切>2009/06/24 (水) 10:00
詳細・お申し込みは
ひまわり証券HPまで
相場ほど奥深いものはない。先週の英ポンドの値動きは実に興味深い好例であろう。
「※今週1.6670まで上昇の余地。その後調整へ。最大1.6000まで反落の可能性」、当方は6月2日朝、会員様向けのレポートにはこのような分析を書いていたが、予測はあくまでテクニカルのみを根拠したもので、ファンダメンタルズ的な根拠は執筆当時正直言ってわからなかった。
確かに通貨先物市場の加熱状況など相場の内部構造を分析するデータもあったが、英ポンドの買い超の度合いはユーロ、豪ドルに比べかなり低く、たとえ極端な買い超の状況が示されても何週間も維持され、その間高値更新が続けられケースも稀でなかった。従って、確信できるものではなかった。
が、自分の分析が正しければ、英ポンドの急落は単にポジションの調整だけではなく、何からの材料も出るのではという予感があった。言うまでもないが、この材料とは英首相に関する辞任の噂だった。
一方、チャートを観察すれば、もうひとつ事実も浮かんでくる。4日にその噂で英ポンドが急落したが、3日、英ポンドは1.6662の高値から一時420PIPSの急落をすでに演じていた。
これこそ当方がもっとも指摘したいところである。すなわち、相場は先見性を持ち、ファンダメンタルズより先に走る。従って、ブルトレンドに調整の必要があれば、不思議なことに、必ずと言っていいほど悪い材料(あるいは悪い方向に解釈される材料)が出てくる。反面、ベアトレンドの終焉に続き、必ずといっていいいほどよい材料(あるいはよい方向に解釈される材料)が出ってくる。相場の先見性はこのような形で現われる。
最後に、勝手ながら、英政局不穏に絡み、当方は以下のシナリオを描いている。
1. 英ポンドの下落は当面続き、英首相の辞任まで続く。
2. 辞任があれば、英ポンドが買われ、上昇トレンドへ復帰しよう。
3. そうであれば、英ポンドはさらに高値更新の余地もあるが、大きくなかろう。
そして、もっとも大胆な予測は、相場の先見性を信じるのであれば、近々、英首相辞任の可能性は大きいと見る。
もっとも、このようなクレージーな予測は当方ではなく、うちのエリオット君の情報によるもの。世界中の富豪と権力者の愛猫と太いパイプを持つ彼ならではの情報は見逃せないかも。

猫の手も借りたいほど忙しいが、エリオット君に負けないように、「CFDの真実」をリリースした。こちらも応援をいただければ光栄である。

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